20代でIT転職して後悔する人の共通点

20代でIT転職して後悔する人の共通点
未経験からIT業界に移った人の話を聞いていると、「転職してよかった」と言う人と「思っていたのと違った」と言う人がはっきり分かれます。
そして後悔したという人の話をよく聞くと、原因が転職先の会社そのものにあるケースは、実は多くありません。多くは入る前の想定と、入ったあとの現実の差から生まれています。
この記事では、その差がどこで生まれるのかを整理します。転職を止めるための記事ではなく、同じところでつまずかないための記事です。
共通点1:待遇だけで転職先を決めた
給与と休日、勤務地。この3つで比較すると、求人は横並びで見えます。数字は比べやすいので、どうしてもここに寄ります。
ただ、入社後の満足度に効くのは、実際に何を担当するかです。同じ年収でも、開発に関わるのか、運用や監視が中心なのかで日々の内容は変わります。
確認しておきたいこと
面接で「入社後1年目に担当することが多い業務は何ですか」と聞いてみてください。これは失礼な質問ではありません。答えが具体的に返ってくるかどうかで、社内の受け入れ体制もある程度わかります。
共通点2:入社後の学習量を想定していなかった
IT職では、入社してからも学び続けることが前提になります。技術の変化が速いので、入社時点の知識だけで数年やっていくのは難しいです。
これを「入る前に聞いていなかった」と感じると、負担が重く感じられます。逆に想定していれば、当たり前のこととして受け止められます。
同じ状況でも、事前に知っていたかどうかで受け止め方が変わる。ここが分かれ目です。
確認しておきたいこと
自分が業務外の時間に学習を続けられるか、転職を決める前に1か月試してみてください。続けられたなら適性の判断材料になりますし、続かなかったならその事実も判断材料です。
共通点3:働き方の仕組みを理解していなかった
未経験向けの求人には、客先常駐(SES)の形態が多く含まれます。
SESそのものが悪いわけではありません。実際、SESから経験を積んで自社開発企業に移る人もいます。問題になるのは、その仕組みを知らないまま入社して、想像と違ったと感じるケースです。
配属先によって業務内容が変わること、自分で配属先を選びにくいこと。これを知って入るのと、知らずに入るのとでは、同じ配属でも受け止め方が大きく変わります。
確認しておきたいこと
求人票に「プロジェクト先」「常駐」といった記載があるか。事業内容が抽象的すぎないか。面接では「配属先はどのように決まりますか」と聞いてみてください。
共通点4:かけた費用を取り戻そうと焦った
プログラミングスクールに数十万円を払った場合、その金額が判断を歪めることがあります。
早く回収したいという気持ちから、本来なら見送るはずの求人に妥協して応募してしまう。結果的に、条件の合わない会社に入ってしまうというパターンです。
これは行動経済学でサンクコスト(埋没費用)と呼ばれる現象で、意志の弱さの問題ではありません。誰にでも起こります。
確認しておきたいこと
支払った金額と、次の会社を選ぶ基準は切り離して考えてください。すでに払ったお金は、どの会社に入っても戻りません。
共通点5:辞める理由が整理できていなかった
前職への不満だけを動機に転職すると、次の職場でも同じ不満を抱えやすくなります。
嫌だったのが仕事内容なのか、人間関係なのか、労働時間なのか。ここが整理されていないまま環境だけを変えても、問題の中身は変わらないためです。
確認しておきたいこと
紙に書き出してみてください。書き出せないうちは、面接でも志望動機として言語化できません。
後悔しないためにできること
ここまでの5つは、いずれも入社前に確認できることです。
つまり、動く前の情報収集にどれだけ時間を使ったかで、入社後の納得感はかなり変わります。求人を見て、面接で質問して、必要なら実際に働いている人に聞く。この段階を飛ばさないでください。
情報を集めるのに数週間かかったとしても、その数週間は無駄になりません。集めた内容はそのまま面接での受け答えになります。
補足:転職しない、という判断について
考えたうえで今の会社に残るのと、考えずに残るのは、別のことです。
異動や職種変更の可能性があるなら、それが最短の解決になることもあります。転職だけが選択肢ではありません。
ただし、今の職場で心身に影響が出ている場合は、この記事の内容は当てはまりません。年数や損得の計算より、まず離れる判断を優先してください。必要であれば、家族や医療機関など、身近で相談できる先を頼ってください。
まとめ
後悔の原因は、会社の当たり外れよりも、入る前の想定不足にあることがほとんどです。
• 待遇だけで決めない
• 入社後の学習量を想定しておく
• 働き方の仕組みを理解しておく
• かけた費用と選ぶ基準を切り離す
• 辞める理由を整理しておく
この5つを確認したうえで動けば、転職後に「思っていたのと違う」と感じる場面はかなり減らせます。
自分がいまどの段階にいるか整理したい場合は、準備度診断も用意しています。10問で終わるので、状況の整理に使ってみてください。
